加齢臭と同様、口臭も加齢とともに強くなります。口臭は自分では気づかないうちに、周囲の人たちに不快感を与えてしまうものです。口臭について良く理解し、キレイな息を手に入れましょう。
口臭の原因
口臭のほとんどが、口の中の病気が原因で発生するものです。全身疾患(内科的・耳鼻科的な病気)が原因で発生するものは、1割にも満たないと言われています。口臭に含まれる不快な臭いの成分は、揮発性硫黄化合物といい、3種類のガスからできています。
- 硫化水素(卵が腐ったような臭い)
- メチルメルカプタン(生臭い、魚や野菜が腐ったような臭い)
- ジメルサルファイド(生ごみのような臭い)
口臭の種類
口臭は、
生理的口臭
朝、起きた時や緊張した時、空腹時に起こる口臭です。老若男女、誰にでも起こり得ます。これは唾液の分泌が減少することにより、お口の中で細菌が増殖し、口臭の原因でもある揮発性硫黄化合物がたくさん作られるためです。
歯磨きや食事、会話をしたりして刺激を与えることで、唾液の分泌が増加すれば、急激に口臭は弱くなります。そのため治療の必要はありません。
飲食物・嗜好品による口臭
にんにく・ネギ・ニラなどを食べた後の口臭は、体内で消化吸収されたにおい物質が、肺から呼気として排出された時に臭う場合があります。また、アルコールも、肺から揮発性のアルコール成分が排出されるために臭くなります。このような飲食物や嗜好品による口臭は一時的なもので、時間の経過とともになくなります。
病的口臭
鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気などが原因で、口臭が起こる場合があります。ですが、病的口臭の90%以上は、口の中の汚れや歯周病、進行した虫歯、歯垢、歯石、舌苔、唾液の減少、入れ歯(義歯)の清掃不良が、主な原因です。
これらは治療することで、口臭を弱めることができます。
口臭は、お口の中を清潔に保つことが一番の予防策です。毎日ご自身で行うセルフケアに加え、歯科医師・歯科衛生士が行うプロフェッショナルケアを定期的に受けましょう。